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不動産豆知識

2016.10.07

    「治安が悪いと聞いて真っ先に思い浮かぶ東京23区は?」

    こんばんは!

    オレンジルームの杉山です。

    住む地域の治安は皆さん気にされるところですよね。

    女性やお子様がいらっしゃるご家族は特に気になるはずです。

    gooランキングに面白いランキングがあったのでご紹介します。

    実際に治安が悪いかどうかは別として、「治安が悪いと聞いて真っ先に思い浮かぶ東京23区は?」というアンケートをした結果が下記の通り。

     

    1位 足立区(1,174票)

    2位 新宿区(991票)

    3位 渋谷区(465票)

    4位 荒川区(233票)

    5位 江戸川区(155票)

    6位 世田谷区(91票)

    7位 葛飾区(88票)

    8位 大田区(82票)

    9位 豊島区(76票)

    10位 江東区(73票)

    11位 板橋区(72票)

    12位 港区(71票)

    13位 練馬区(69票)

    14位 品川区(68票)

    15位 北区(64票)

    16位 台東区(58票)

    17位 目黒区(43票)

    18位 墨田区(40票)

    19位 杉並区(31票)

    20位 千代田区(22票)

    21位 中野区(14票)

    22位 文京区(13票)

    23位 中央区(10票)

     

    足立区がだいぶ印象悪いですね。

    まあ治安が悪いと言ったら真っ先に思い浮かぶ区と言えば「足立区」ですよね。

    個人的にも確かにそうです。

    意外と荒川区も多いですね。

    やっぱり日暮里がありますから、そう思われる方も多いのでしょう。

    では現実はどうなのでしょうか。

     

    2016年4月末現在の状況ですが、各区の犯罪発生件数をまとめました。

     

    1位 新宿区   2448件

    2位 江戸川区 2231件

    3位 世田谷区 2195件

    4位 足立区 2005件

    5位 大田区 1888件

    6位 板橋区 1853件

    7位 練馬区 1775件

    8位 渋谷区 1694件

    9位 豊島区 1611件

    10位 江東区 1504件

    11位 港区 1416件

    12位 台東区 1293件

    13位 杉並区 1261件

    14位 葛飾区 1193件

    15位 千代田区 1126件

    16位 北区 1112件

    17位 墨田区 1014件

    18位 品川区 919件

    19位 中野区 918件

    20位 中央区 853件

    21位 目黒区 688件

    22位 荒川区 628件

    23位 文京区 511件

     

    あくまで件数ベースです。

    人口比の犯罪発生率を求めると順位は全然変わります。

    犯罪発生件数1位は「新宿区」です!

    治安が悪いと聞いて真っ先に思い浮かぶ区で1位だった「足立区」は4位ですね。

    治安が悪いと思われている「荒川区」は何と22位!

    実は犯罪発生件数は23区中、下から2番目なんです!

    1位の新宿区と比べると犯罪発生件数は4分の1ですね。

    そして安定の文京区。

    毎年のことですが、発生件数は最も少ないですね。

    そして目黒区も治安は悪くありません。

    むしろ全体からすると犯罪発生件数はかなり少ない方です。

    いかがでしょう?

    実際の犯罪件数を見ると、皆様が思っているのとは若干違いますよね。

    特に「荒川区」は意外と治安がいいと覚えておいていただければと思います。

    2016.10.03

      「木造(W造)」の耐震性について

      こんばんは!

      オレンジルームの杉山です。

      今回は「木造」の耐震性について書いてみたいと思います。

      ちなみに高さ13m、軒の高さ9m、または延べ床面積3000m2を超える建築物は、主要構造部を「木造」としてはならないと建築基準法で定められています。

      そのため比較的小さな建物に使われています。

      戸建てや賃貸アパートなどに多いです。

      木造の建物はどの程度の揺れで損傷や倒壊をしてしまうのでしょうか?

      気象庁の「震度階級関連解説表」には下記のように書いてあります。

       

      ○ 木造建物(住宅)の状況

      ☆耐震性が高い☆

      「震度6弱」

      壁などに軽微なひび割れ・亀裂がみられることがある。

      「震度6強」

      壁などにひび割れ・亀裂がみられることがある。

      「震度7」

      壁などのひび割れ・亀裂が多くなる。
      まれに傾くことがある。

       

      ☆耐震性が低い☆

      「震度5弱」

      壁などに軽微なひび割れ・亀裂がみられることがある。

      「震度5強」

      壁などにひび割れ・亀裂がみられることがある。

      「震度6弱」

      壁などのひび割れ・亀裂が多くなる。
      壁などに大きなひび割れ・亀裂が入ることがある。
      瓦が落下したり、建物が傾いたりすることがある。

      倒れるものもある。

      「震度6強」

      壁などに大きなひび割れ・亀裂が入るものが多くなる。
      傾くものや、倒れるものが多くなる。

      「震度7」

      傾くものや、倒れるものがさらに多くなる。

       

      木造建物(住宅)の耐震性により2つに区分けした。

      耐震性は、建築年代の新しいものほど高い傾向があり、概ね昭和56年(1981年)以前は耐震性が低く、昭和57年(1982年)以降には耐震性が高い傾向がある。

      しかし、構法の違いや壁の配置などにより耐震性に幅があるため、必ずしも建築年代が古いというだけで耐震性の高低が決まるものではない。

      上記における木造の壁のひび割れ、亀裂、損壊は、土壁(割り竹下地)、モルタル仕上壁(ラス、金網下地を含む)を想定している。

      下地の弱い壁は、建物の変形が少ない状況でも、モルタル等が剥離し、落下しやすくなる。

      木造建物の被害は、地震の際の地震動の周期や継続時間によって異なる。

      平成20 年(2008年)岩手・宮城内陸地震のように、震度に比べ建物被害が少ない事例もある。

       

      上記はあくまで目安としてご覧ください。

      たまにお部屋を探されている方に、「木造」は地震に弱いから駄目、と言われることがあります。

      確かに新耐震基準前(昭和56年以前)の「木造」の建物は、地震にはあまり強くないものが多いです。

      新耐震基準で建てられた建物であっても、「阪神・淡路大震災」の時には、壁のバランスが悪かったなどにより倒壊した建物がありました。

      「阪神・淡路大震災」のときに倒壊した多くの建物は、木造の建物だったといいます。

      その死因も建物倒壊による窒息死や圧死が70%以上を占めました。

      そのため平成12年(2000年)に建築基準法が改正されました。

      この改正では、各部材・設備が組み合わされて達成されるべき目標性能が明示されました。

       

      具体的には、

      1.継ぎ手と仕口に、使用しなければならない接合金物を規定

      2.建物の4分の1ゾーンを使ってバランスよく軸組(耐震壁)を配置することを規定

      3.地盤の耐力に応じて基礎の構造方法を定めた

       

      これにより木造の建物の耐震性が大きく上昇しました。

      ちなみに「耐震性能表示制度」というものがありまして、耐震性を耐震等級1~3というように分けています。

       

      ○ 耐震等級1

      「稀に(数十年に一度程度)発生する地震による力(震度5強程度)に対して損傷を生じない程度」

      「極めて稀に(数百年に一度程度)発生する地震による力(震度6強・7)に対して倒壊、崩壊等しない程度」

      (建築基準法同等の耐震性能)

       

      ○ 耐震等級2

      等級1の地震力の 1.25倍の地震力に対抗できるもの

       

      ○ 耐震等級3

      等級1の地震力の 1.5 倍の地震力に対抗できるもの

       

      住宅性能表示制度における耐震性能の等級は、マンションの場合ほとんどが耐震等級1です。

      耐震等級2を取得しているマンションは非常に少ないです。

      一方木造の一戸建てでは、耐震等級3は珍しくありません。

      ハウスメーカーの中には、全棟耐震等級3というところもあります。

      木造の建物は地震に弱いと思っていた方、今の木造はなかなかすごいですよ。

      2016.10.03

        新耐震基準とは?

        こんばんは!!

        オレンジルームの杉山です。

        東日本大震災以降、地震が怖いから低層の物件がいいとのお問い合わせやお客様が増えています。

        どのお客様も耐震について気になっているようです。

        私もよくお客様に「この物件は新耐震基準で建てられています」と説明をしていますが、たぶん「新耐震基準」というものがどういうものか分かっていらっしゃらないお客様もいるかと思います。

        そこで本日は、「新耐震基準」とはどういったものなのかを書きたいと思います。

         

        ○ 新耐震基準とは

        新耐震基準は、1981年(昭和56年)6月に施行されました。

        この耐震基準は、震度6~7の地震でも倒壊や崩壊をしないという基準です。

        損傷を受けることがあっても倒壊はしないということです。

         

        ○ 1981年6月以降に着工・完成した物件は全て新耐震基準で建てられている?

        実はそうでもありません。

        1981年や1982年、1983年に着工した物件であった場合、建築確認が1981年6月以前のものであるかもしれません。

        建築確認とは、建築基準法等に適合しているかどうかの審査のことです。

        建築確認が済んでから着工まで時間が掛かる場合があるため、1981年以降に建った物件はすべて新耐震基準であるとは限らないというわけです。

        阪神大震災のとき、倒壊した建物のほとんどが「新耐震基準」施行前のものだったといいます。

        もちろん1981年以前の建物でも耐震補強等をしている物件もありますので、一概に全て基準を満たしていないとはいえません。

         

        お部屋探しの際、参考にしていただければと思います。

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